光造形とは?

光造形は、3次元CADデータをもとにレーザー光線と光硬化性樹脂を用いて積層造形し、3次元CADでデザインされたモデルと寸分違わない実物モデルを超短納期に作成します。
複雑形状の切削加工と比べると圧倒的な時間短縮が可能となり、切削加工では不可能なアンダーカット部や中空形状などの複雑形状でも一体造形が可能。
急な設計変更でも圧倒的な低コストで対応可能。より速く、より微細な立体モデルを造り出し、開発期間の短縮、コストの圧縮など様々なメリットをご提供致します。

  • 高精度光造形機を使用

  • 高精細な造形が可能

  • 世界最速の短納期対応

  • 業界随一の透明光造形

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光造形の特徴

  • 従来のスピードに比べ約1/3で形状確認可能。
  • 高い精度でデータ通りの形状を高速で作成。
    3次元データと誤差±0.05~0.1mm(150mm角)を保持できます。
  • ABS相当品の強度・靭性がありますので嵌め合い・ビス止めなども問題なく使用でき、初期試作に利用可能です。
  • 製作可能サイズは、X,Y(縦,横)約600×600mm、Z(高さ)200~500mmまで対応。
    大型サイズも一体の製品が製作できます。

使用用途

試作プロセス

  1. 01

    サポート作成

    CADデータを元に、光造形機で成形する際のモデルの角度とサポートの設定をして、造形スタートです。光造形機はスライスされたモデルの形状を一層ずつ積み重ねるように成形していきます。

  2. 02

    造形①

    作業台には先ずモデルを支持・固定するためのサポートの形状が成形されます。一層分の形状が成形される毎に作業台が下がって、また次の層が成形されます。

  3. 03

    造形②

    徐々にモデルの成形がなされていきます。積層の一層あたりの高さは0.05〜0.2mmに調整可能で、積層ピッチの設定により製品が完成するスピードが変わります。

  4. 04

    サポート除去・完成

    最後の層まで成形し終わると、作業台が上まで戻って造形品がせり出してきます。 作業台から丁寧にモデルを取り外し、モデルに付着している樹脂を洗浄すると一先ず完成です。この後は必要に応じて様々な加工処理がなされます。

樹脂物性表

樹脂 エポキシ系
紫外線硬化樹脂
エポキシ系
紫外線硬化樹脂
エポキシ系
紫外線硬化樹脂
グレード SCR735 TSR-829 TSR-850
比重 1.13 1.07 1.14
引張り強度(Mpa) 45 44 57
破断伸度(%) 6.8 8 3.6
引張り弾性率(Mpa) 2510 1670 2650
曲げ強度(Mpa) 83 68 89
曲げ弾性率(Mpa) 2530 1840 2430
衝撃強度(ノッチ付) 29~33 34 33
熱変形温度(℃)・高荷重 48 49 47
硬化物外観 淡黄色 高透明 透明
樹脂の特徴 耐熱/靱性 耐湿 耐熱/高剛性/注型好適
樹脂メーカー JSR CMET CMET

参考価格例

あくまで以下は参考価格例です。詳しくはお問い合わせください。

30,000

サイズ 150×150×75㎜程度
肉厚 t=2㎜程度
材質 エポキシ系紫外線硬化樹脂(ABSライク)
表面処理 サポート除去仕上げ

透明光造形について

ブラスト、サポート除去、サポート除去+クリア塗装、片面積層除去+クリア塗装、両面積層除去+クリア塗装(透明度が低い順)

特徴①:業界随一の透明性と耐湿性

透明樹脂による光造形は、筐体の嵌合確認や流路解析に最適です。圧倒的な時間短縮が可能となり、早ければ翌日に手にとって透明樹脂の形状確認が可能です。
様々な流路解析や家電・エンジン開発の試作品、医療分野における臓器・骨格モデルなど幅広い分野で透明光造形品は利用出来ます。

特徴②:透明光造形の仕上げ

透明光造形の透明度は、造形方法(方向)や仕上げなどにより透過度が異なります。
お客様のご使用用途やご希望納期に合わせてご提案させて頂きます。

透明光造形の概要

造形サイズ X600 × Y600 × Z200mm 積層ピッチ 0.05~0.1mm
寸法精度 ±0.05~0.1mm(150mm角) TSR-829の
透過率
90%(厚み5mmの場合)
比較 アクリル:90~93%
ポリカーボネート:85~91%

3Dプリンターの
造形方式別比較表

3Dプリンターには、クロスエフェクトで取り扱っている光造形方式の他にも4つの方式がございます。
以下はそれぞれの方式の特徴になります。

方式 強度 微細性・審美性 造形速度
材料押出堆積法/FDM 高い耐久性や耐熱性を得やすいので、試作品や治具、簡易型の造形などにおすすめ。 ×
インクジェット方式(マテリアルジェッティング) 高精細でなめらかな表面のモデルを造形しやすく、精度が求められるようなパーツの造形物の出力に力を発揮する。
インクジェット方式(バインダージェッティング) 造形速度に優れた造形方式。着色が容易なため、デザインの確認やフィギアの作成などに向いている。 × ×
粉末焼結積層造形(SLS)/(SLM) 耐久性のある造形物を製作でき、金属素材も使用可能なので、最終製品や鋳型の製造におすすめ。 × 【金属】
×
【樹脂】
光造形(SLA) もっとも古くからある方式で、高精細かつ表面の滑らかな造形物を作成することが可能。

スモールエコノミー
サービスとは?

納期指定させて頂く代わりに圧倒的低コストでの光造形を確約。
複数個のご注文であれば、さらに低価格でのご提供が可能になります。
開発競争に打ち勝つには、限られた予算内での試作品製作が要求されています。サイズと納期を指定させてもらうことにより、確実に納得して頂ける価格を創出しました。急な設計変更でも安心してご依頼頂けるサービスです。

概要

納期 3Dデータ受領後、10日以内にお届け。
  • 最大10日まで
サイズ 50×50×25mm程度※1
肉厚 t=約2mm程度
受付時間 9:00~18:00

制約事項

  • 1回のご注文が10,000円以上の場合は送料が無料となります。(海外向け発送便を除く)
  • 受入可能データは、パラソリッド(.x_t)・STEP・IGES・STLとなります。※2
  • 0.3mm以下の形状(穴径・スリット幅・段差等)は光造形での表現は出来ません。
  • 光造形使用樹脂は、高靭性タイプの黄淡色もしくは乳白色となります。※3
  • 上記サイズを越える場合は、ご相談下さい。
  • その他のデータについては、営業担当にお問合せ下さい。
  • 光造形樹脂の選択は出来ませんので、あらかじめご了承下さい。

対応の流れ

  1. 01

    試作データの送信

    試作データをご送信頂きます。

  2. 02

    3Dデータの受領

    ご注文を受領次第、製作に入らせていただきます。

  3. 03

    製作開始 発送準備

    ご注文の製品を製作いたします。

  4. 04

    10日以内の配送
    商品受取

    3Dデータ受領より、10日以内に発送準備完了いたします。

特殊依頼について

光造形では、光造形高速便とスモールエコノミーサービスの2種類の特殊依頼が可能です。

高速試作品製作

納期 3Dデータ受領後、
24時間以内に発送準備完了
サイズ 150×150×75mm 程度
個数 1案件につき、10データ程度まで
肉厚 t=約2mm程度
受付時間 10:00~17:00