X線CTスキャン概要

非破壊検査や非接触測定、リバースエンジニアリングなどといった各種用途でニーズに高まりを見せている工業用X線CT。ワークにX線を照射させることでワークの透過画像を取得し、CTでワーク内外の寸法や構造を確認できる技術です。
小型で複雑なワーク内部の欠陥を非破壊検査することはもちろん、内部寸法や内部曲面形状を高精度に計測することが可能です。

X線CTスキャン 非破壊検査
非破壊検査
  • ・鋳物鋳巣や成型品ポロシティなど空洞の確認、空洞の容積測定、容積比による分布解析
  • ・内部の壁厚の分布解析
  • ・組立部品の内部組立状態の確認検査
  • ・破損/欠落などの内部欠陥検査
  • ・スライス画像やCTムービーで結果を確認することが可能
X線CTスキャン リバースエンジニアリング
リバースエンジニアリング
  • ・複雑に入り組んだモデルやモデルの内側形状をSTL点群として出力することが可能です。
  • ・必要に応じて、CAD面を生成することも可能です。
  • ・生成されたモデルは、CADシステムへのフィードバックは勿論、RP装置を使用したモックアップや構造解析などに広く利用することが可能です。
X線CTスキャン CAD比較
CAD比較
  • ・IGES, STL, STEP等の標準フォーマットを始めとし、主要CADメーカの3次元モデルを読み込み、3次元曲面の形状比較評価を行うことが可能です。
  • ・結果は、数値・カラーマップ・ポイントマークなど、目的に応じて用意されている様々な出力機能が利用可能です。
X線CTスキャン 寸法測定
寸法測定
  • ・小さく複雑なワークの内側でも、高精度に寸法計測することが可能です。
  • ・直線、円、平面、円筒、円錐等の寸法はもちろん、様々な位置形状評価にも対応しています。
  • ・2次元カーブ形状、3次元曲面評価も可能です。

高精度X線CT三次元測定機を導入しています

当社のX線CT撮影では、寸法測定や公差評価、非破壊での内部観察を高精度に実行できるドイツ・カールツァイス社のMETROTOM 800 を導入しています。
同装置はドイツ工業規格「VDI/VDE 2630」に準拠してCTの精度確認を行っており、「世界で初めて寸法精度を保証した工業用X線CT」となったことが特徴です。

METROTOM 800 130kVの主な仕様

METROTOM 800 130kVの主な仕様

最大管電圧 130kV
最大出力 39W
測定範囲 Φ150mm x h170mm
測定範囲
(Z 軸方向画像結合・ハーフスキャン時)
Φ275mm x h360mm
最大ワーク重量 5kg
ロータリテーブル可動域
(X 軸 x Y 軸 x Z 軸)
700mm x 270mm x 270mm
デテクタ 195mm x 243mm(1536 x 1920px)
測定精度(VDI/VDE 準拠) 195mm x 243mm
(1536 x 1920px)
E:6.9μm + L/100
SD: 2.9μm + L/100
PS: 3μm
PF: 4μm
測定可能な素材 プラスチック・ゴム、シリコン類、アルミなど金属、スチールなど

CTスキャンサービス価格表

目的 標準作業 納品物 価格(円 / 暫定) オプション
内部監察 試料測定~ビューワ形式データ作成、
断面画像出力
ビューワインストーラー
ビューワ断面画像
50,000 -
寸法検査 試料測定~寸法測定
(5箇所以下)
指定箇所寸法測定画像 60,000 測定箇所が6箇所を超える
場合は1箇所につき+2,000円
試料測定~偏差カラーマップ出力 偏差カラーマップ 60,000 -
リバース
エンジニアリング
試料測定~STL出力 STL 50,000 要モデリング時は時価
x_t,step,iges出力は
要相談(最低+10,000~)

CTスキャンによるソリューション事例

事例1

成形品の内部監察

試料 サイズ:50*50*50 材質:樹脂
依頼内容 成形品の内部状態の確認(気泡や異物)
納期 現物支給後、即日
課題解決 今までは内部の状態を知るために成形品を切断していたが、
本サービスを活用することで切断の必要が無く確認が出来た。また短時間で内部を確認することが出来た。

事例2

CAD比較

試料 サイズ:170*50*30 材質:樹脂×金属
依頼内容 使用前後の部品の変形を確認したい。
変形量や、変形部位、変形方向等を確認するため3Dモデル化したい。
納期 現物支給後、約2~3日(データ編集込み)
課題解決 従来、同様の確認をする術が無く、今回CTスキャンサービスを活用することになり、
複雑な形状の部品が的確に寸法や形状の計測結果を数値化できた。

CTスキャンサービスご利用の流れ

産業用CTスキャナの価格は数千万〜と非常に高額であるため、
各企業が限られた回数の撮影のためにスキャナを保有するのは現実的ではありません。
トータルコストを抑えつつCTスキャンサービスを利用するには、
当社のようなスキャナを保有する企業に委託するのがベストな選択でしょう。
特に当社は「スピード対応」が何よりの自慢です。
いただいたご依頼には迅速に対応いたしますので、どこよりも早く正確なスキャンデータを提供致します。

ct-scan機械
  • STEP1

    スキャン対象物の情報を提供
    ※写真や現物支給など

  • STEP2

    スキャン対象物の送付

  • STEP3

    スキャン作業スタート

  • STEP4

    STLデータなどのデータを送付

ct-scanフィルム

よくある質問

撮影データはどのような形式で出力されますか?
STL出力が可能ですが、STEP、Parasolidなど中間ファイルで提出することも可能です。
装置の時間貸しサービスなどはありますか?(自分で装置を操作することは可能ですか?)
当社では行なっておりません。
CTスキャンを立会いで観察することは可能ですか?
可能です。お問い合わせ時にご要望をお伝えください。