case 50

【医療・研究】心臓モデルのX線CT測定|非破壊で形状と内部構造を品質検証

  • CTデータで形状を確認する心臓モデルの3D画像
  • 生体データをもとに製作したオーダーメイド心臓モデル
  • 産業用X線CTによる心臓モデルの非破壊品質検証イメージ

生体データから製作した心臓モデルをX線CTで非破壊検証

製作後の心臓モデルを元のCTデータと照合し、形状の再現性と内部構造を実測データに基づいて確認した品質検証事例です。

グループ企業の株式会社クロスメディカルでは、生体データをもとにオーダーメイドの臓器モデルを製作しています。本事例では、完成した心臓モデルを産業用X線CTで測定し、元のCTデータとの形状比較と、外観からは見えない内部構造の非破壊検査を行いました。

モデルを切断せずに内外の状態を確認することで、医療・研究用途の臓器モデルに求められる再現性と信頼性を、データに基づいて検証しています。

対象
生体データから製作した心臓モデル
課題
外形と内部構造の再現性を壊さずに確認
工法
産業用X線CT測定
対応内容
CTデータ照合・非破壊検査・品質検証
#心臓モデル
#X線CT測定
#非破壊検査
#品質検証

臓器モデルの品質を、外観だけでなく内部まで確認する

生体データから製作する臓器モデルでは、元データの形状がどの程度再現されているかを客観的に確認することが重要です。しかし、外観観察や一般的な3Dスキャンだけでは、モデル内部の形状や構造まで確認できません。

一方、内部を目視するためにモデルを切断すると、完成品をそのまま残せず、切断位置以外の連続的な形状も把握しにくくなります。そこで本事例では、完成した心臓モデルを壊さずに測定できる産業用X線CTを活用しました。

X線CTスキャンとは

対象物にX線を照射して透過画像を取得し、対象物の外形と内部構造を3次元データとして確認する技術です。非破壊検査、形状比較、寸法測定、リバースエンジニアリングなどに利用できます。詳しくはクロスエフェクトのCTスキャン計測サービスをご覧ください。

1回内外の構造を同時に取得
5工程固定からデータ解析まで
3項目照合・非破壊検査・品質検証

※産業用X線CTは医用画像診断装置とは異なり、本サービスでは生体のスキャニングは行いません。

心臓モデルのX線CT測定とデータ照合の流れ

対象物の材質・形状・サイズに合わせて測定条件を調整し、取得したCTデータを解析します。本事例では、完成した心臓モデルの測定データを元のCTデータと照合し、形状の再現性と内部構造を確認しました。

  1. 対象物を固定
  2. 測定位置を調整
  3. X線出力を調整
  4. 撮影・計測
  5. 3D処理・比較解析

1.心臓モデルを安定して固定

撮影中に対象物が動かないよう固定し、測定範囲に収まる位置へ調整します。対象物を正しく配置することは、安定した測定データを取得するための重要な工程です。

2.材質と形状に合わせてX線出力を調整

対象物の材質、厚み、形状を踏まえてX線の出力条件を調整し、内部構造を確認できる撮影条件を設定します。

3.CTデータを3D化し、元データと照合

撮影データを専用ソフトウェアで処理し、心臓モデルの内外形状を3次元データとして再構築します。そのうえで元のCTデータと照合し、形状の再現性と内部構造を確認します。

X線CTによる非破壊3D品質検証で確認できたこと

形状再現性の確認

完成した心臓モデルのCTデータを元のCTデータと照合し、外形を含む形状の再現性を確認しました。

内部構造の非破壊検査

モデルを切断せず、外観からは確認できない内部形状や構造を3次元的に確認しました。

データに基づく品質検証

目視だけに頼らず、取得した測定データをもとに製作物の状態を評価できる検証工程を実施しました。

※本事例の固有の測定精度・公差値は公開していません。測定可否、精度、納品データは対象物の材質・サイズ・形状と検証目的によって異なります。

CT測定は医療・研究以外の品質検査にも活用可能

産業用X線CTは、臓器モデルの品質検証だけでなく、樹脂成形品、鋳物、組立部品など幅広い対象物に利用できます。図面や3Dデータがない現物のデータ化にも対応できるため、開発・品質保証・原因解析の各工程に活用できます。

  • 成形不良の原因解析:内部の空洞、欠損、壁厚、組立状態などを非破壊で確認
  • CAD・3Dデータとの形状比較:計測品と基準データの差異を可視化
  • リバースエンジニアリング:図面が残っていない製品を内部形状まで含めて3Dデータ化
  • 寸法・構造の品質検証:外観から測りにくい内側形状や複雑な構造を評価

心臓モデル・産業用X線CT測定のよくある質問

Q.X線CTで心臓モデルの何を確認できますか?
A.外形と内部構造を3次元データとして確認できます。本事例では、完成した心臓モデルのCTデータを元のCTデータと照合し、形状の再現性と内部構造を検証しました。
Q.モデルを切断せずに内部を確認できますか?
A.はい。産業用X線CTは、対象物を壊さずに内部構造を確認できる非破壊検査です。完成品を残したまま、任意の断面や内部形状を確認できます。
Q.元のCTデータやCADデータとの形状比較はできますか?
A.比較に使用できるデータがあれば、測定データとの形状比較を検討できます。対応可否や出力形式は、データ形式と検証目的を確認したうえでご案内します。
Q.どのような材質を測定できますか?
A.プラスチック、ゴム、シリコーン、アルミ、スチールなどが測定対象です。ただし、測定可否と精度は材質、密度、サイズ、形状によって異なるため、事前確認が必要です。
Q.医療分野以外でもCT測定を依頼できますか?
A.はい。成形品の内部欠陥確認、組立状態の検査、CAD比較、寸法測定、リバースエンジニアリングなど、一般産業分野の開発・品質保証にも利用できます。
Q.生体を産業用X線CTで撮影できますか?
A.いいえ。本サービスの産業用X線CTは対象物の検査・計測用であり、生体のスキャニングには対応していません。

心臓モデルの製作、DICOMデータの編集、産業用X線CTによる非破壊検査については、以下のページもご覧ください。

内容確認日:2026年8月25日

X線CT測定・非破壊検査をご検討ですか?

心臓モデルをはじめとする試作品・成形品・組立部品の内部確認、形状比較、リバースエンジニアリングに対応します。対象物の材質・外形寸法・確認したい箇所・希望する納品データを添えてご相談ください。

CT測定・非破壊検査について相談する