そのアイデア、ほんとに試作できる? ”アイデア倒れ”を防ぐ、試作前の5つの壁チェックリスト

アイデアはある。でも、それを「形にする」のは簡単じゃない。
「試作に出したけど、形にならなかった、、、」「見積もりしたら、想像以上の金額だった、、、」

そんな “アイデア倒れ” の経験はありませんか?
特にスタートアップや新規開発の現場では、アイデアが製品になる前に壁にぶつかるケースが後を絶ちません。

でも安心してください。
その多くは試作に入る前のチェックで防ぐことができます。

今回は、実際に現場でよく見かける「試作の5つの壁」をテーマに、“試作前に確認すべきポイント”を整理しました。

 

試作に立ちはだかる「5つの壁」とは?

 

【1. コストの壁】

仕様を詰め込んだ理想的な製品案。
しかしいざ見積もってみると…「予算オーバーで断念」という事態に。

特に金型や専用治具が必要な加工方法では、初期コストが一気に跳ね上がります。
まずは、「何を確認したい試作か」を明確にし、目的を絞った仕様設計を心がけましょう。

 

【2. 材料の壁】

「この素材で試したい」と思っても、
実際には加工が難しい
小ロットで調達できない
材料費が高すぎる

など、理想と現実のギャップが起きがちです。試作段階では、代替材での確認や見積もり調整も検討しましょう。

 

【3. 設計難度の壁】

複雑すぎる形状や構造は、製作工数・加工コストを一気に押し上げます。
また、3D CAD上ではOKでも、製造現場では「これ、作れません」となることも。

製造のプロの目線を入れて、“現実的な設計”かどうかを確認するレビューを取り入れることが重要です。

 

【4. 加工方法の壁】

構造や形状によっては、加工できる方法が限られる場合もあります。たとえば、

中空構造、薄肉構造
アンダーカットや逆テーパー
極端に小さな形状

などは、加工不可・追加工が必要・仕上がりが不安定などの理由でコスト増に繋がります。
設計時点で「どの工法で作るか」を想定しておくことがポイントです。

 

【5. 改良性の壁】

「試作してみたけど、思った通りにならなかった」
…そんなとき、変更・修正が難しい設計だと、すべてやり直しになってしまいます。

まずは“改良ありき”の柔軟な設計にすることで、コストも時間も節約できます。
いきなり「完成品を作る」のではなく、段階的に精度を上げていく考え方が大切です。

社内でのアイデア検討やお客様への提案にも活用いただけます!

 

【まとめ】|“壁”を越えれば、試作はもっとスムーズに。

 

試作は、「つくること」そのものよりも、準備の段階で8割が決まるといっても過言ではありません。

アイデアが形にならないのは、才能やセンスのせいではなく、
「見えていなかった壁」に気づいていなかっただけ。

クロスエフェクトでは、スタートアップのアイデア段階から、
製品化までの道のりを一緒に伴走する支援を行っています。

「試作できるかどうか相談したい」「どんな方法がいいのか教えてほしい」

そんなときは、お気軽にご相談ください。

 

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