【工作機械】YBM 640V/950V Ver.Ⅴ|外観デザイン・グッドデザイン賞
YASDAの精度と信頼を、世界に伝わる外観へ
安田工業株式会社様の工作機械「YBM 640V Ver.Ⅴ & YBM 950V Ver.Ⅴ」の外観・意匠デザインを担当しました。ドイツ市場を意識した均整の取れたプロポーションと、作業する人の使い勝手を両立するデザインを目指しました。
加工精度の高さ、剛性感、長年の信頼をどのように外観で伝えるか。競合機種の調査からデザインテーマを定め、大きな面と丸み、YASDA REDの縦の帯、可動式操作パネルを組み合わせて形にしました。トータル約3か月のデザイン事例です。
- お客様
- 安田工業株式会社様
- 対象製品
- YBM 640V Ver.Ⅴ/YBM 950V Ver.Ⅴ
- 担当範囲
- 外観・意匠デザイン
- リードタイム
- トータル約3か月
背景・課題|ドイツ市場を見据えたブランドの表現
開発テーマは「ドイツ市場で売れるものに変貌させたい」。YASDAブランドの強みである高い加工精度や剛性感、長きにわたり国内のユーザーから得てきた信頼を、製品の姿にどう表すかが出発点でした。
まずドイツ市場の競合機種を調査すると、奇抜な外装表現よりも、程よく近代的なスタイルと躍動感を兼ね備えた形が見えてきました。その特徴を踏まえ、伝統を引き継ぎながら新しさを感じさせる方向を検討しました。
製品の特徴|加工の現場に向き合うマシニングセンター
対象は、安田工業株式会社様のマシニングセンター2機種です。本事例では、機械の加工性能そのものを開発するのではなく、その精度や信頼感を伝える外観と、日々の操作を考えた意匠を検討しました。
精度と剛性感を伝える姿
YASDAが培ってきた高精度な加工のイメージを、大きく整った面構成と安定感のあるプロポーションに重ねました。
作業位置に近づく操作部
スリムで可動域の広いセパレート型の操作パネルを採用。扉に近い位置で操作でき、NCコントロールパネルをワークエリア内まで移動できる構成です。
長く付き合えるデザイン
伝統の銘板が映える、すっきりしたシンプルなモダンデザイン。お客様に末永く使っていただくことを想定しました。
デザインの意図|ネオモダン&ネオアグレッシブ
調査を踏まえて定めたデザインテーマは「ネオモダン&ネオアグレッシブ」です。近代的な端正さと躍動感を、派手な装飾に頼らず、面・角・色の組み合わせで表現しました。
おおらかな面と、角の丸み
外装はおおらかな面構成とし、角に丸みを持たせました。大きな機械の存在感を整えながら、硬い直線だけではない柔らかさを加え、均整の取れた輪郭にまとめています。
縦に伸びるYASDA RED
ブランドを象徴するYASDA REDの帯を、目に留まる位置に縦に真っすぐ配置。シンプルな外装の中で視線を引き、機械の縦のラインと躍動感を際立たせました。安田伝統の銘板も、外観の重要な要素として生かしています。
外観と使い勝手を一緒に考える
操作パネルをスリムなセパレート型とし、広い可動域を確保する構成へ。機械の見た目だけでなく、扉の近くやワークエリア内で操作できる使い勝手を、デザインのポイントに据えました。
開発内容|市場の調査から外観・意匠の具体化へ
外観・意匠デザインの検討では、市場の特徴を調べ、ブランドの強みを整理したうえで、造形と操作部の方向性を具体化しました。原文に記載された検討内容は次のとおりです。
- ドイツ市場の競合機種の外観を調査
- ネオモダン&ネオアグレッシブをテーマに設定
- 面構成・丸み・赤い帯・銘板の見せ方を検討
- プロポーションと操作パネルの使い勝手を両立
成果|2022年度グッドデザイン賞を受賞
YBM 640V Ver.Ⅴ & YBM 950V Ver.Ⅴは、2022年度グッドデザイン賞を受賞しました。公式の審査評価では、作業エリア内へ移動できるセパレート型操作パネルや、大きな面と縦のラインによるまとまりのある外観が評価されています。
本事例では、YASDAの伝統と新しい造形を組み合わせ、ドイツ市場を意識した姿を具体化しました。市場への適合を目指したデザイン事例であり、販売増加や市場での受容を実測した成果として示すものではありません。
工作機械のデザインに関するよくある質問
本事例でクロスエフェクトが担当した範囲は?
デザインテーマはどのように決めましたか?
操作パネルにはどのような工夫がありますか?
グッドデザイン賞を受賞した製品は?
既存の産業機械の外観リニューアルも相談できますか?
技術の価値が伝わる、産業機械のデザインへ
ブランドの強みや使う人の動作を踏まえ、外観と使い勝手を一緒に検討します。工作機械・産業機械の外観リニューアルや、新製品の意匠デザインをご相談ください。






