【FA・ロボティクス】CDRエコムーブメント様|CAPロボのデザイン・筐体設計・製作
EC商品撮影から画像アップロードまでを自動化するCAPロボ
株式会社CDRエコムーブメント様(現:株式会社エコムーブメント)が開発した自動撮影システム「C-DreAm CAPロボ」について、筐体デザイン、UIデザイン、筐体設計、板金カバー製作、VR、CG動画制作までを約5カ月で一貫して担当しました。
CAPロボは、協働ロボットとAIを活用し、中古スマートフォンやタブレットの投入、撮影、キズ部分のズーム撮影、排出、ECサイトへの画像アップロードまでを自動化するシステムです。最大100台の連続処理に対応し、1台あたりの一連の工程を約3分で完了します。
完成した装置はCEATEC 2024で初披露され、2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。機能を覆うだけの装置カバーではなく、知的で洗練された近未来的な外観と、使いやすさを考慮したUIを一体でデザインしています。
- クライアント
- 株式会社CDRエコムーブメント様(現:株式会社エコムーブメント)
- 対象製品
- C-DreAm CAPロボ 自動撮影システム
- 対応範囲
- 筐体・UIデザイン、設計、製作、VR、CG動画
- 材質・期間
- 板金/トータル約5カ月
本事例の要点|自動化機能と製品レベルの外観を両立
CAPロボは、協働ロボット、カメラ、照明、AI、搬送機構などを組み合わせたFAシステムです。そのため、内部機器を収めるだけでなく、作業者が装置の状態を把握しやすく、展示会や導入先で完成品として見せられる外装が必要でした。
結論
大きめのRと二次曲面を用いた近未来的な外装、操作を支えるUI、製作可能な板金構造を一体で設計。さらにVRとCG動画まで同じデザイン方針で制作し、自動化装置の機能とブランド価値を統合しました。
依頼背景|商品撮影とEC出品作業を自動化する新システム
中古スマートフォンやタブレットをECサイトへ出品するには、端末ごとの撮影、キズの確認、画像整理、商品情報との紐付け、画像アップロードなど、多くの作業が必要です。手作業では照明、ピント、角度、撮影枚数にばらつきが生じやすく、アップロードを含め20分以上かかる場合もありました。
CDRエコムーブメント様は、この工程を自動化する「Capture Robot」を立ち上げるにあたり、装置の外装デザインから筐体設計、カバー製作、UIデザイン、PR・販促用のCG動画、VRまでをクロスエフェクトへご相談くださいました。
撮影品質のばらつき
作業者ごとに異なりやすい撮影角度や照明条件を、自動化によって一定に保ちます。
出品作業の負担
撮影後の画像アップロードまでを連携し、EC出品に伴う作業を効率化します。
製品としての見せ方
複数の機器で構成される装置を、導入先で信頼感を与える一体的な外観へまとめました。
CAPロボの仕組み|協働ロボットとAIによる商品撮影自動化
CAPロボは、人と同じ空間で作業できる協働ロボットを用いて端末を搬送・回転させ、複数方向から撮影します。AIがキズを認識した場合は、該当箇所をズームアップして撮影し、登録されたキズの程度をテキストで表現する処理にも対応します。
撮影した画像はECサイトへ自動でアップロードされます。最大100台を連続処理できるため、夜間の無人処理にも活用でき、商品撮影から出品までの業務負担を軽減します。
- 端末を投入
- 搬送・回転
- 撮影・キズ認識
- 端末を排出
- 画像を自動登録
※最大100台、約3分、最大160台/日は、エコムーブメント様が公表しているCAPロボの実績値です。対象端末、撮影設定、運用条件、ECサイトとの連携仕様によって処理条件は異なる場合があります。
筐体デザイン|知的で洗練された近未来的なFA装置
デザインコンセプトは、知的で洗練された印象と使いやすさを両立する近未来デザインです。協働ロボットや撮影機器などの複雑な内部構成を一つの製品としてまとめ、導入先や展示会で完成度が伝わる外観を目指しました。
大きなRと二次曲面
大きめの曲率と二次曲面を外装へ取り入れ、角張りやすいFA装置に柔らかさと先進性を与えました。
- 装置全体を一体に見せる外観
- 近未来感を与える曲面構成
- 展示空間でも印象に残るシルエット
工法を考慮したデザイン
外観上の美しさだけでなく、板金部品として製作できる分割や曲げ、組み付けを考慮して筐体へ落とし込みました。
- 板金加工を前提とした面構成
- 外装の分割線を意匠へ統合
- デザインから製作までの一貫進行
UIデザイン|自動化システムの状態を分かりやすく伝える
CAPロボでは、装置の操作や処理状況を確認するためのUIデザインも担当しました。外装と画面を別々に考えるのではなく、作業者が装置とどのように関わるかを踏まえ、製品全体の使いやすさと統一感を検討しています。
自動化装置のUIでは、操作の開始・停止、処理状況、端末情報、エラーなど、必要な情報へ迷わず到達できる構成が重要です。本事例では、知的で洗練された外装コンセプトを画面表現にも展開しました。
操作の分かりやすさ
作業の流れに沿って必要な操作と情報を整理し、迷いにくい画面構成を目指しました。
状態の見える化
装置がどの工程を処理しているかを把握できるよう、情報の優先順位を検討しました。
外装との統一感
筐体デザインとUIの印象をそろえ、一つの製品として一貫した体験をつくりました。
板金筐体設計・製作|デザインを実装可能な構造へ
筐体設計では、協働ロボット、撮影機器、照明、搬送機構などの内部構成と外装の整合を図りながら、板金カバーとして製作できる部品構成へ落とし込みました。
筐体設計と製作を連携させることで、デザインの意図、部品の分割、加工方法、組み付け、表面仕上げを一体で調整。大きなRと二次曲面を持つ外観を、実際のFA装置として具体化しました。
- 製品
- C-DreAm CAPロボ 自動撮影システム
- 担当範囲
- 筐体デザイン、UIデザイン、筐体設計、筐体製作、VR、CG動画制作
- 主な材質
- 板金
- 用途
- 中古スマートフォン・タブレットの商品撮影、ECサイトへの画像登録
- 初披露
- CEATEC 2024
- リードタイム
- トータル約5カ月
※記載している材質・期間は本事例の実績です。実際の仕様と納期は、装置サイズ、内部機器、部品点数、板金構造、表面処理、電装、UI、動画内容、支給データなどによって異なります。
CG動画・VR制作|装置の価値を展示会と営業で可視化
実機の外装開発と併せて、PR・販促用のCG動画とVRコンテンツも制作しました。CG動画では、自動化システムの先進的な印象や製品の外観を、実写だけでは難しい視点と演出で表現できます。
VRでは、仮想空間内で装置の形状やスケール、周囲からの見え方を立体的に確認できます。筐体・UI・映像を同じコンセプトで制作することで、実機とプロモーション素材の世界観を統一しました。
製品の特徴を映像化
協働ロボットを用いた撮影システムの動きと先進性を、CGで視覚的に伝えます。
実機とデザインを統一
筐体の形状、配色、質感を映像へ反映し、ブランドイメージをそろえました。
VRで立体的に確認
装置のスケール感や周囲からの見え方を、仮想空間で体験できるようにしました。
2025年度グッドデザイン賞受賞・意匠登録
C-DreAm CAPロボ 自動撮影システム
CAPロボは、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。受賞対象は「自動撮影装置」として掲載されています。
また、外装デザインはクライアントにより意匠登録されています(意匠登録第1790421号)。外観を単なる装飾ではなく、製品の独自性と事業価値を形成する要素として設計した事例です。
CAPロボ完成までの開発工程
- 要件・機器構成整理
- 筐体・UIデザイン
- 筐体設計
- 板金製作・仕上げ
- VR・CG動画制作
1.自動化工程と内蔵機器を整理
撮影対象、協働ロボット、カメラ、照明、搬送機構、操作方法、展示予定を確認し、外装とUIに必要な条件を整理しました。
2.外観・UI・板金構造を連携
大きなRと二次曲面を用いた外観をデザインし、内部構成と製作工法を踏まえて板金筐体へ設計しました。
3.実機とプロモーション素材を完成
板金カバーの製作・仕上げ・組み付けと並行してVR・CG動画を制作し、CEATEC 2024で初披露する装置とPR素材を完成させました。
完成した成果|CEATEC初披露からグッドデザイン賞へ
完成したCAPロボは、2024年10月15日~18日に幕張メッセで開催されたCEATEC 2024で初披露されました。その後、2025年3月に販売開始と株式会社ノジマ様での初採用が発表され、2025年度グッドデザイン賞を受賞しています。
撮影・出品作業を自動化
商品撮影からECサイトへの画像アップロードまでを約3分で処理します。
製品レベルの外観
板金製のFA装置に大きなRと二次曲面を取り入れ、洗練された外観へ仕上げました。
デザインが公的評価
外装は意匠登録され、CAPロボは2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。
CAPロボ PR・販促用CG動画
CAPロボの近未来的な筐体デザインと自動化システムの世界観を表現したCG動画です。
CAPロボ VRデモ動画
仮想空間でCAPロボの外観やスケールを確認できるVRコンテンツのデモ動画です。
FA装置・商品撮影自動化システムのご相談例
- 協働ロボットを使用する装置の外装を製品レベルに仕上げたい
- 内部機器に合わせて、筐体デザインから板金製作まで依頼したい
- 作業者が迷いにくい操作画面を装置と一体でデザインしたい
- 商品撮影や検査工程を自動化する設備を開発したい
- CEATECなどの展示会に向けて実機とCG動画を準備したい
- VRを使って大型装置の外観や配置を立体的に確認したい
CAPロボ・FA装置デザインに関するよくある質問
Q.この事例では、どこまで対応しましたか?
Q.CAPロボは何を自動化する装置ですか?
Q.どの程度の処理能力がありますか?
Q.FA装置の筐体とUIをまとめてデザインできますか?
Q.実機とCG動画・VRをまとめて依頼できますか?
Q.CEATECなどの展示会までに開発できますか?
関連サービス・公式情報
FA装置のデザイン、筐体設計、CG動画、VR、CAPロボの製品・受賞情報は、以下のページもご覧ください。
内容確認日:2026年8月28日
確認先:株式会社エコムーブメント様、日本デザイン振興会、CEATEC 2024、クロスデザイン、クロスエフェクトの各掲載ページ
FA装置・ロボットのデザインと筐体開発をご検討ですか?
協働ロボットや自動化設備について、コンセプト設計、筐体・UIデザイン、筐体設計、板金カバー製作、表面仕上げ、VR、CG動画まで一貫して対応します。内部機器、装置サイズ、使用環境、展示・導入予定日、必要な映像を添えてご相談ください。






