【家電・電気機器】モバイルタップ「VOLCUR」|プロダクトデザイン
充電機器を、持ち歩きたくなる電源デバイスへ
行田電線株式会社様より、USB充電機能を搭載する新しいモバイルタップについて、コンセプト策定から外観デザインまでを約1.5カ月で担当しました。
依頼時には、USBの口数、プラグ形状、コード長などを調整できる構成とし、ACソケットを設けないことが前提でした。内蔵部品の配置条件を踏まえながら、出張や旅行で持ち歩きやすく、電源機器特有の無骨さを感じさせない外観が求められました。
そこで、直線を極力使わない丸みのあるフォルムと、アクセサリーのようなストラップを組み合わせ、機能性と親しみやすさを両立。家電製品でありながら、バッグから取り出す場面まで意識したプロダクトデザインへ仕上げました。
- クライアント
- 行田電線株式会社様
- 対象
- VOLCURシリーズ向けモバイルタップ
- 担当範囲
- コンセプト提案・外観デザイン
- リードタイム
- トータル約1.5カ月
依頼の背景|携帯性と充電機能を両立する外観開発
出張や外出時には、スマートフォン、タブレット、ノートPCなど複数の機器を充電する必要があります。一方、一般的な電源タップは角張った形状が多く、持ち歩く製品としては大きさや外観に課題がありました。
本案件では、USBポート数、プラグ形状、電源コード、内蔵部品などの条件を成立させながら、手に取りやすく、ビジネスバッグにも収めやすい外観をつくることが課題でした。
デザインの結論
「高機能な電源機器」を強く見せるのではなく、「毎日持ち歩ける身近な道具」としてデザイン。丸み、面のつながり、コードの収まり、ストラップを一体で検討し、充電器らしい硬さを和らげました。
モバイルタップの開発要件
USBによる充電機能を備え、出張や外出時に持ち運びやすいビジネス向け電源デバイスとして検討しました。USB口数、プラグ形状、コード長を調整可能とし、ACソケットを設けず、内蔵部品の配置から最適な外形を導くことが主な条件でした。
- 想定用途
- 旅行・出張などで携帯するビジネス向け電源デバイス
- 充電機能
- USBによる充電機能
- ACソケット
- 搭載しない構成
- 調整項目
- USB口数・プラグ形状・コード長
- 外装材料
- 合成樹脂を想定
- 安全要件
- PSE規格への対応を前提とした要求
- 担当範囲
- コンセプト提案・外観デザイン
4つの方向性から「カジュアル」を選定
初期段階では、お客様が求めるデザインのニュアンスを具体化するため、「ナチュラル」「カジュアル」「シック」「ワイルド」の4方向を設定しました。形状だけでなく、製品を持つ人、利用場面、ブランドから受ける印象まで含めて比較しています。
比較の結果、幅広いユーザーが持ちやすく、女性ユーザーも意識したカジュアル方向で進めることが決定しました。ここから、丸みとストラップを軸に外観をブラッシュアップしています。
デザインのポイント|丸み・接続面・ストラップ
直線を抑えた流線型フォルム
本体全体を丸みのある面でつなぎ、手に取ったときの柔らかさと、バッグへ収納しやすい滑らかな外観をつくりました。
機能面にも硬さを残さない
USBポートやプラグを配置する面には必要な平面を確保しつつ、周囲のカット形状を工夫して本体との一体感を高めました。
アクセサリー感のあるストラップ
本体上部へ革素材のストラップを配置。持ち運びや取り出しを助けながら、電源機器らしさを和らげる視覚的なアクセントにしました。
内蔵部品と接続部を前提にしたプロダクトデザイン
充電機器の外観は、自由な造形だけで決められるものではありません。基板、USB端子、プラグ、電源コード、内部空間など、依頼時に示された条件と接続時の使いやすさを前提に形状を検討する必要があります。
ポート配置
USBポートへアクセスしやすく、複数のケーブルを接続した際にも扱いやすい外観を検討しました。
コードの収まり
携帯時にコードが外へ広がらず、使用時には取り出しやすい構成を外形と一体で考えています。
安全・法規条件への配慮
電気機器として必要な絶縁、材料、表示、法規などの条件を阻害しない外観構成を目指しました。
約1.5カ月のデザインプロセス
最初から一つの形状へ絞り込まず、印象の異なる方向性を比較してからカジュアル案を選定しました。デザインの判断軸をお客様と共有することで、形状調整を効率よく進めています。
- 要件・内蔵条件の整理
- 4つの方向性を提案
- カジュアル案を選定
- 形状・細部を調整
- 最終外観データ納品
提案の成果|開発要件を外観デザインへ具体化
USB充電機能、携帯性、内蔵部品、合成樹脂、安全要件といった条件を整理し、形状の方向性を比較できるデザイン案として具体化しました。
携帯電源機器にプロダクトデザインが必要な理由
モバイルタップは、充電性能やポート数だけでなく、バッグへの収納、コードの扱いやすさ、取り出したときの印象、接続中の安定性までが製品体験になります。毎日触れる道具だからこそ、機能配置と感性価値を同時に設計することが重要です。
持ち運びやすさ
角を抑えた形状とコードの収まりにより、バッグの中で他の持ち物へ干渉しにくい外観を目指します。
ブランドの差別化
ストラップや面構成など、機能以外の特徴をつくり、類似する充電機器の中で製品らしさを伝えます。
使用時の分かりやすさ
接続部の位置と形状を整理し、初めて使う人でもポートやコードの扱いを理解しやすくします。
モバイルタップ・急速充電器のプロダクトデザインFAQ
VOLCURモバイルタップとはどのような製品ですか?
クロスエフェクトはどこまで担当しましたか?
ACソケットはどのような想定でしたか?
なぜ4つのデザイン方向を提案したのですか?
内蔵部品が決まっている段階でもデザインできますか?
電気機器の筐体設計や試作まで依頼できますか?
関連情報
案件情報確認日:2026年8月31日
家電・電気機器のプロダクトデザインをご相談ください
内蔵部品や接続条件が決まっている製品でも、コンセプト、操作性、携帯性、ブランド性を整理し、量産を見据えた外観へ具体化します。






